三月議会終了

今日やっと三月議会が終了した、いつもなら開放感で
明るい気分になるのに、
今回は心が晴れなくて重苦しい。


私は西山議員が可哀相でならない。
この件についてはデリケートな内容であるので、
今日の最終結果がでるまで書くのは控えていた。


でも今日一番残念な結果になった。
西山議員の「一般質問における発言訂正の申出」が
否決され、「西山議員の発言に対する問責決議」が
可決された。
この3週間近く、苦しんで苦しんでその結果がこれ。


ことの発端は一般質問で西山議員が「政治活動中」
を「選挙活動中」と言い間違えたことが全ての始まりだった。


「政治活動中」なら問題にならないことが
「選挙活動中」となれば選挙違反を連想させることに
なってしまう。
一般質問の最中に気がついて訂正すれば、
ここまでの騒ぎにならなかったかもしれないが、
彼は気がつかず最後まで質問を終えてしまった。


彼が自分の間違いにようやく気がついた時には新聞社
からの取材や議会に対する説明会やらで事態が急速に
展開していく。
そのような中で事情の説明といっても気持ちが
動転しているし、記憶がさだかではないことも充分
ありえる。
気持ちを整頓してわかりやすく説明する余裕もなかった
と思う。


だけど、その時の不十分な印象が後々まで苦しめること
となった。


西山議員と私達同会派の人間もほぼ連日対策を
話し合ったが、どうもうまく機能しなくて半数以上の
議員の理解を得ることが困難だった。
今から思えば別の方法もあったかもしれないが、もう
結果は出てしまった。


幾分やつれた顔の西山議員に「心機一転、
まだまだ充分挽回できる、頑張ろうね!」と明るく
言ってみたものの、自分自身はすっかり気落ちして、
心が晴れない。


西山議員は、言い間違えて世間にあらぬ誤解を広げた。
その責任はある、しかし口頭でも書面でも説明し
謝罪もして充分反省されている。


この3週間近くの間どれほど彼は苦しんだであろう、
それが体調まで影響して不眠や腹痛、食欲不振、
胸のつかえなどでフラフラ、こちらも見ていて
辛くなるくらい・・・
ここまで反省している人にこれ以上の責めを負わせるの
はどうなんだろうか・・・


西山議員が初当選され一緒の会派で活動を始めてから、
一年近く経とうとしている、この間彼の人となりを
ずーっと見てきて、30代後半だけどまるで
青年のような初々しさが随所にあって、そして
本当にこの人はやさしい人なんだなと感じることが
多かった。


今回の一般質問の内容からも、彼の優しさゆえの行動が
見て取れる。
彼は当時から属している政治団体の意見を広げる
街頭活動中に、郵便受けに大量にたまっている家が
目に付き大変なことになっているのではないかと
心配になって、安否を確認せずにはおれなかったのだ。


他者への無関心な風潮が蔓延するこの社会にあって、
他者を気遣う西山議員のやさしさに心打たれるものがある。


こんなにいい人なのに、ひとつの問題発言が波紋をよび
とうとう今日の結果になってしまった。


これは他人事ではない、私もこれまで失言や不適当な表現で
何度か訂正や削除を繰り返してきた。それも場合によっては
問責決議にまでいたるのだ。


私は西山議員が可哀相でならない、まるで弟のような彼に
対して、会派で一番議員年数が古い私(3期目)は自身の
未熟さ認識の甘さから、何も力になれなかった。


全く3期目の値打ちなんか何もありはしない。
全体会(非公開)では他の議員から同会派議員のサポート不備
を指摘された、私としては痛いところである。


西山議員に対しては可哀相という気持ちと申し訳ないという
気持ちがごちゃまぜだ。