生駒棚田クラブ

今日は恒例の西畑「菜の花祭り
天候にも恵まれ大勢の参加者で賑わった、
150名〜200名くらいはいただろうか。
生駒棚田クラブのメンバー、西畑の皆さん、生協スタッフ
いこま山の幼稚園、一般市民の方々・・・


今年で6回目の開催となるが、今年は寒かったせいか
満開の菜の花とはならなった。でも、桜も咲いていて
充分美しい。


オカリナやハーモニカの演奏、地元産品の販売、ミニとんど
豚汁や野草天ぷらのサービス、里山の散策など盛りだくさん
で参加者も大いに楽しいひと時を過ごせたと思う。


ここ西畑の美しい景観をアピールして、ここで活動したいと
思う人たちが増えてくれたらと願う。


生駒棚田クラブも、この地域で活動開始してから早10年。
会員も50名以上で毎週の活動日には20名から30名程
の参加者。
構成メンバーには多少入れ替わりはあるけど、この人数を
ずーっとキープしていくのはなかなか大変なこと。
(この頃は微増の傾向が見える)


生駒棚田クラブの特徴は、生駒市外の人が多いことと女性が
約半分と多いこと。地元の方々と懇意にしていること。
学生や子供が来たりして参加者が各年代層に渡ること。
シニア自然大學の実習地となっているので、
実習に来られた卒業生が、引き続き西畑で活動すること。
作業内容が豊富(田んぼ・畑・花つくり・里山整備・竹炭
ビオトープ
行事が多い(とんど・菜の花まつり・自然教室など)
昼食に豚汁などの、まかないが出ること
西畑の公民館という、くつろげる拠点があること・・


そんなこんなが魅力となって人を惹き付け、知名度もあがり、
西畑の景観もいろいろな場で紹介されるようになった。


10年前の荒れ果てた光景が、ここまで魅力的になるのは
本当にすごいこと。
今では約5ヘクタールの土地(里山も含めて)が作業領域
になった。これからはもう少しは拡大するかもしれないが、
まだ残っている耕作放棄地を全て整備するのは困難だろう。


そして対比して思うのは高山第2工区のこと。
ここは288ヘクタール。
ここをボランティアで自然保全活動をするとなると、
西畑との対比で考えると、とてつもないような規模だ。
たとえば半分をボランティアで保全するとなると、
棚田クラブ規模の組織が30くらい必要になってくる。



自然保全区域は広ければ広いほどいいし、コストを
かければ可能である。でも、多額の税金を投入する余力
が限られるならば、ボランティアの力が必要だ。
だがそのボランティアパワーがどれだけ結集できるだろうか。


私は5年前、棚田クラブで初めて野外作業の経験をした、
それまでは頭で考えた自然保全構想だった、
実際にやってみて(と言っても、まだまだ初心者であるが)
自分の考えの浅いことが分かってきた。
自然からも、クラブの先輩からも、地元の方々からも学ぶこと多し。