震災ガレキのこと

一昨日は生駒市の蛍観察会。
この生駒市で蛍が観賞できるのだ、市内7ヶ所の川に
蛍が生息するという。
昭和30年頃は生駒の河川に沢山の蛍が飛んでいたそ
うだが、農薬や家庭排水による水質悪化で随分少なく
なった。

それでも水質が改善されつつあるのか、蛍が散見される。


観察は大谷川の川べりから蛍を探す。
往復60分くらいゆっくり歩いて20匹くらい発見でき
ただろうか。
暗闇なかでほのかに光る蛍の弱弱しく、はかなげな様。

一週間くらい輝いて、死んでいく。
この一週間は何も食せず、露など水分補給だけ。


はかなく美しい蛍、水質が浄化して蛍が沢山生息できる
地域が増えてほしいものだ。


さて、震災ガレキ広域処理について。
宮城県議会では全議員が一致して、広域処理よりも
県内処理を希望していることが分かった。


・震災ガレキを地域内で有効活用して「命を守る防潮堤」
を作る。


・また、宮城県内での今の処理能力であれば予定期限を4ヶ月
も延長すれば充分対応できる。


・広域処理すれば輸送コストがかなりかかるので、その費用が
あれば被災者の復旧復興に当ててほしい。


それでも、細野大臣は広域処理が必要だと力説。
そこまでこだわる必要はあるのだろうか。


前回のブログに苦情が寄せられた、匿名で南三陸町の母親ら
しき人。
あの環境省の広域処理を進めるキャンペーンに使用された
写真について。
・戸倉小学校は廃校ではない、子ども達は別の小学校に間借
 りをして 授業を続けている。
・小学校の近くに戸倉中学校がありそこの仮設住宅がある、
 そこまでガレキの悪臭で大変である
・小学校の運動場が仮置き場になっているのはそこしか
 置き場が ないから。
・現地を見てから判断せよ。これは問題大有りの写真なのだ。




そこで戸倉小学校について調べてみた、ネットではあるが
現地の写真が何枚も掲載されていた。


戸倉小学校は震災発生時、校舎屋上まで津波に襲われながら
も学校にいた全員が無事だった。当初は校舎屋上への避難を
検討していたが教職員のとっさの判断で、200メートル
離れた高台に児童91人全員が走って逃げた。

3階建ての校舎は屋上の給水等まで水没した。
もし、当初の予定通り屋上に避難していたら大変なことに
なっていた。

また付近の保育園も当初の避難場所の戸倉小ではなく高台に
避難した。


とっさの判断で多くの命が救われた。それは本当に不幸中の
幸いだ。


写真をみると校舎の外観は保っているが、中は荒れ果てている。
新築したばかり体育館もボロボロ。
校舎のまわりはもう何も残っていなくて、ただ広大な空き地が
広がっている。


小学校からかなり離れた所にあるように見えるが中学校が
あって仮設住宅がある。
ここも浸水地区であるが建設場所がここしかないという事情。


廃校の件は更に調べてみる、廃校ではなく廃校舎かもしれない。
校舎は使用できなくても戸倉小学校の生徒達は一生懸命
勉強しているのだから。