稲刈り

いこま棚田クラブ作業日、
秋口とはいえ日中の日差しはまだ強い。
本日の参加者は約40名、3歳から70代まで年齢層は
幅広い。


40名が二班に分かれて、2枚の田んぼの稲刈り。
鎌で稲を刈る人、刈った稲を束ねる人、稲を干すはざがけ
を組み立てる人、はざがけに稲をかける人・・・・
誰が指示するわけでもなく、自然に役割分担して効率良く
作業は進められていく。


どうにか午前中に大半の作業を終えた。


ふと、辺りを見回すとまだ稲刈り前の棚田の稲穂が金色
に光って秋風に揺れている。
そして、一ヶ月前に肥料まみれになって種まきしたソバ
がすっかり成長して、ソバの白い花が一面咲き乱れている。


空は青く澄んでいて、赤とんぼが群れを成して
飛び交っている・・・美しい景色、美しい西畑。


作業はハードだけれども、この美しさも魅力でまた来たくなる。


午後は奈良市の商工会議所で開催された
「中村てつじと語る会」に参加した。


前回と同様に今回も手ごたえのある内容で、離党したいきさ
つの話になれば潔い決断にまた、感心してしまう。


今回は「国民の生活が第一」の基本政策 検討案の資料が
配られた。
分量が多いので中村氏からの説明は一部に限られた。
重要な項目をざっと拾ってみると
原発は10年後を目処にゼロとする
・発送電を分離する
原発の再稼動は原則として認めない(原則というのが
ちょっと、気になるが・・・)
・消費税増税は廃止する
・食の自給率50㌫目指す(もっとあげて欲しいが当面は
仕方ないか・・)
・TPP交渉参加には反対する
・市町村へ財源と権限を多く移す
教育委員会制度の廃止・・・・


その他もっと多くの項目と説明が記載された冊子。

ざっと見た感じはなかなかいいが、後でじっくり目を
通したい。

そのあと、金融コンサルタント・経済評論家の岩本沙弓
から大まかな日本経済の解説があった。
今、一般的マスコミで伝えられている印象とはかなり隔たり
があって、とても興味深かった。


短時間なのでかいつまんだ話だったが
日本は借金1000兆円で破綻するか? 否。
そうではなくて、この1000兆円は国ではなくて政府の
借金。しかも借りているのは国民から。国民からすれば
自分の資産で国が滅びない限り、利子がついて戻ってくる。


そして、政府の借金1000兆円でも、資産は500兆円
(外貨準備・国有地など)があり実際は借金は500兆円
というのが正しい。
日本の対外純資産は253兆であり世界一。
日本の10年もの国債金利は0.8%でスイスにつぐ安さ
である。(金利が高いのはその国の経済が危うい状態である
ということ。1㌫以下の低い金利であれば先ず安全)


またギリシャとの違いも説明され、日本は海外に借金がある
わけではないので、同じようにみるのは間違っているとも
話された。


とてもこの短い時間では理解しきれないので、岩本先生が
執筆された「世界のお金は日本を目指す」を買って帰った。


自分がそれまで思い込んでいたことが覆るのも、
なかなか面白いものだ。