事業系ゴミについて

10月から事業系ごみの処理手数料が2倍になった。
また、有料の指定袋を使用しなければならないので、
一気にゴミ処理にかかる費用が増大した。


お店を経営する知人から苦情が来て、生駒市が一方的
に事業者に負担を増大させたことに商店街は不満と不信
で一杯である、何故こうなったのか事情を説明しにきて
欲しいといわれた。


それで、特にゴミ問題に詳しい議員に聞いてみたら、
やはり彼にも同じような苦情が寄せられていて、市民
に理解してもらうのに苦慮しているようだった。


担当職員にも聞いてみたが、ゴミ回収業者と有料指定
袋代相当を処理手数料から値引き交渉する程度の対策し
かなかった。


それで、今年3月議会で事業系ごみ手数料の見直しに
関する条例の改正が審議された当時の状況や、その後
常任委員会や一般質問で事業系ごみについて取上げた
質問の議事録や資料を再度見直してみた。


先ず事業系ごみ処理の手数料値上げや有料指定袋制に
ついては、共産党議員と採決権のない井上議長(当時)
を除いて全員賛成していた。(3月定例会の市議会の
うごきより)
だから、このたびの値上げについては議会が決定した
ことでもある。



正直いって自分がこの改正案に賛成したことなど
すっかり忘れていた。でも当時の資料をみると賛成
するだけの根拠はある。
それまで、生駒市は事業系ごみ処理手数料が10キロ
当たり50円で、これは県内他市と比較して著しく安価
であった。(2分の1〜3分の1)


その結果、他市の事業系ごみまで処理料の安い生駒市
流入するケースが出てきたし、また安価ゆえに事業者の
ごみ減量の意識が低かった。


それで改正案では10キロ100円と一気に2倍となったが、
それでも他市と比べればまだ安い方。
奈良市100円・郡山市130円・天理市160円・
香芝136円)

また、原則指定袋とすることで事業系ではなかなか
進まなかった減量化と分別化を推進したいということであった。


生駒市の事業所は2500、うち事業系一般廃棄物を排出
する契約をしているのは1000で、1500は家庭系ゴミ
として排出か直接処理場に持ち込み。


事業所といっても必ずしもゴミが多いわけでない。


そして本市のゴミ処理負担料は10キロあたり約283円
だから、値上げして10キロ100円でもやはり安い方。


そして生駒市はいきなり値上げしたのではなく、
一応商工会議所に説明会や研修会を実施していて、
特に反対意見は無く、理解を得られたような雰囲気だった
みたいだ。


共産党議員の反対も議事録を読むと、値上げそのものに反対
というよりも、事業者からの意見収集が少ないというのが
主な反対理由であった。


というようなことを長々と説明させてもらって、
申し訳ないが以上の理由により、大幅値上げに賛成したこと
をはっきり伝えた。


知人は理解してくれたのかどうかは分からないが、もはや
仕方が無いかなという表情だった。


堅い話のあとは久しぶりのお互いの近況報告で盛り上がり、
結局2時間近く長居して仕事の邪魔をした。