なにわの海の時空館

3月議会も一般質問等の前半は終了して、今週から予算委員会
後半が始まる。調査範囲が広いので勉強するのも時間がかかる。
何かと気ぜわしく多忙な中にもかかわらず9日に無駄な公共工事
の代表の一つである「なにわの海の時空館」を見学に行った。


なにもこんな忙しい時にと思ったが、もう閉館が10日だったので
無理して前日に行くしかなかった。
時空館は大阪市立海洋博物館で2000年に開館。建設費176億円。
維持費もかさみ入場者も減少、それでたった13年で閉館。


勿体無い、まるでかつての「わたしの仕事館」のような顛末だ。


コスモスクエア駅から海沿いの素敵な遊歩道を歩いて7分、
海上にはガラス張りのこれまたおしゃれなドームが浮かぶ。


もう最終日前日なのでさすがに沢山の入場者であふれているか
と思いきや、意外と閑散としていた。
入場料600円を払って、入口建物から海上ドームに行くのに
短い橋で済むところを、わざわざ海底トンネルを作っている。
海底トンネルの上部にはところどころ大きなガラス窓があって、
下から大阪湾内の海の様子を見るようになっているが、説明書
にあるような生物は全く見えなくて、汚い色の海水と
窓ガラスにたまったゴミが見えるだけ。


コストだけかかって全く意味のない海底トンネル。


ドーム内は4階立てになっていて真ん中が吹き抜け、そこに
江戸時代の帆船が展示してあるが、これは素晴らしいものだった。


全長30メートルの船に200畳もの大きな帆がかけられていて、
それはもう壮観な眺めだった。映像ではこの迫力は分からない、
当時の技術に感動することしきりだった。


この日は天気が良かったのでドームの上階は暑くて汗ばむ。
ガラス張りなので外気の影響はまともにくる。
これでは冷暖房に大きな費用がかかるのではないか。


帆船は素晴らしかったけど、付帯設備に無用なコストを掛けすぎ。
閉館後、次の引き受け先は全く目処が立っていないというが、
この帆船の行方はどうなるのだろう。


あまりにもひどい税金の使い方。