心の市民講座

少々古い話になるが・・・
3月16日、こころの市民講座「不安障害について〜社交不安障害
パニック障害など〜」が生駒市コミュニティセンターで開催され
た。

80名くらい収容の会場は参加者で一杯、若い人が多く女性が半数
以上だった。

講師は心療内科精神科医師の扇谷嘉成先生

「不安」や「恐怖」は危険に対するシグナルやサインとして必要な
もの、不安を感じるからこそきちんと準備したり備えたりしたり
することが出来る。しかし、程度が強すぎて仕事や学業など日常
生活に支障が出ると医学的な治療が必要となる。


「不安」や「恐怖」などの感情は原始的であり根源的なもの、
他の感情と比べて神経回路は明らかになりつつある。
脳内の扁桃体前頭前野の働きのバランスが崩れて障害となる。


「社交不安障害」は対人恐怖症でもあり人前に出ると恐怖と不安
を感じる。ひどくなると吐き気、めまい、腹痛。
極端になるとひきこもり、うつ、アルコール依存に。

パニック障害」は予期しない発作(発汗、動悸、身震いなど)
が繰り返し起こる。


療法としては薬物療法と精神療法が2本柱、
不安を緩和したりコントロールしたりする薬の力をうまく利用する。
あるいは訓練によって不安と上手に付き合ったり、考え方を修正し
ていく。


ひととおり、講師の話が終わったところで会場から質問が寄せられた。
家族が精神不安定で家に何年も閉じこもり、本人のみならず家族も
心労でまいっているという深刻なものだった。
これは本人よりも支える家族の方のケアが大切になってくる。


この、講座にこんなに多くの若い人が集まったということは、
「心」に関心が高い人が多い、あるいはなんらかの不安を抱えている
人が少なからずいるということか。


私も「心」に深い関心がある。
随分昔の話になるが社会人1年生だったころ上司との人間関係に悩み
それが高じて精神的に追い詰められて、すっかり情緒不安定になった
体験がある。
何かのきっかけで人間の心は誤作動を起こす、心の病も誰にだって
発症する可能性のあること。


人間の心について知識と理解をこれからも深めたい。