ハートサロン(市政報告&交流会)

今年に入って2回目のハートサロンを13日に開催する。
もう今年で6年目の集まりであるがだんだん人数も減ってきて、
回数も以前の半分になったが、今回は珍しく10名も集まった。


生駒市政で皆さんの関心事はやはり生駒市立病院だろう、という
ことで追加で整備されることになった「リニアック」について
解説した。
一言で言えば放射線治療装置のことであるが調べてみれば、かなり
の優れものである。


治療の対象となる病気は主にガンで喉頭咽頭・肺・食道・子宮・
前立腺・乳などのガン・悪性リンパ腫(悪性腫瘍の脳転移、骨転移)


また、緩和医療にも効果があり、骨転移・肝転移による疼痛の緩和、
脳転移に伴う諸症状の緩和、腸管閉塞・リンパ管閉塞・血管閉塞・
尿路閉塞の解除などガンに伴う痛みや出血などの症状を和らげる。


放射線を出す装置は患者が多少動いても正確に病巣部をキャッチし、
放射線を当てて病巣部を破壊したり進行を抑えたりする。
手術と比べて患者の体への負担は最小限ですむ。


リニアックは放射線のエネルギーが高い為、体の深部の治療が可能
であるし、エネルギーの強さの違う数種類の放射線を使い分けること
によって多様な治療も可能である。そして頭から手足の先まで全身に
使用できる。


実際に治療を受けるには25〜30回の照射を一ヶ月程度実施する。
痛みの緩和の場合は期間が短くなる。
基本的には通院治療である。


昨年12月の病院事業推進委員会での話しによれば・・・


この装置は3億〜5億円する。
生駒市立病院のような210床規模の病院ではリニアックの導入は
難しいとされていたが、徳田理事長の強い配慮により市立病院への
導入が決まった。

ガンが増大していることから今後の必要性を見込んでのこと。


リニアックは30回ほどの通院治療で行うものなので、身近で治療
出来ることが必要であるが、今はどこも数ヶ月待ちの状態。
それだけ希望される患者が多いということ。


3人に1人がガンを患う現状で、身近にこんな治療が出来る病院は
本当にありがたいと思う。