一般質問

前回のブログから2週間、議会がある時期はどうしても気持ち
にゆとりがなくブログも滞りがちになる。


さて、一般質問が全て終わって6月議会の前半終了。
私は議会開会初日に一般質問を済ませた。
発達障がいのある小中学生の教育現場における対応を問いただす
質問であるが、質問に当たって関連本を5冊読み、関係者6人
から情報を頂きけっこう前から準備していたのだが、いざ質問を
始めてみると持ち時間の30分も消化仕切れなかった。


緊張したせいか、やや早めに終わってしまった。
ホント小さい心臓・・・之に限らず段々器量が小さくなってくる
自分を感じる。
以前はもっといろいろなことを同時並行でこなせたのにだんだん
できることが限られてくる。


それと、何かにつけて緊張が強くなってすぐに心臓ドキドキ、
ガラスの心臓になってしまった。どうしてかな、歳のせいだろうか
もっと豪放磊落、気性の大きな人になれたらいいのに。


今回とりあげたテーマ「発達障がい」は当初思っていたよりも重い
テーマだった。
それまでも通り一遍の知識はあるにはあったが、質問に備えてしっか
り勉強したお陰で現状認識が随分進んだ。
「発達障がい」が注目されだしたのはここ数年のこと、知的・身体・
精神の三障がいに比べて社会的認知度ははるかに遅れている。


発達障がいは障がいという言葉が適しているかどうかさえ微妙なところ
があって、知的や身体の障がいを伴わない場合は周囲には分かりずらい。
しかし、発達障がいを持った人は様々な場面で生きにくさをかかえている。


発達障がいは大きく分けてこの三つである。


PDD(広汎性発達障がいー自閉症アスペルガー
ADHD(注意欠陥・多動性障がい)
LD(学習障がい)

これらは複合的に現れることも多い。


PDDの特徴は他人の情緒が読み取れない、場違いな発言、融通が
利かない。
関心・無関心の差が大きい。中には高いIQを示す子もいる。


ADHDの特徴は落ち着きが無く、衝動性が高い。待てない、
じっとしていられない。


LDの特徴は聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するといっ
た能力のうち幾つかに著しい困難をきたす。


これらの特性は生育環境ではなく脳の機能障がいによるもので、なか
なか本人の努力だけではいかんともしがたいものがある。
しかし早期に発達障がいであることを発見し、早期に支援策を講ずれ
ば「生きにくさ」が随分解消され社会にも順応して生きていける。


その早期対応がどこまで出来ているかが問題なのである。


発達障がいの子どもの出現率は高く知的障がいの3倍で、文科省
調査では全国の公立小中の子どもの約6.5%に発達障がいか近い
特性があり何らかの支援が必要というもの。


生駒市では300名ほどの子どもが該当するということであるが、
これは文科省調査よりも半分の出現率(3パーセント)である。
発達障がいのある子供を補足し切れていない懸念はあるという。


生駒市の対策は奈良県では進んでいる方である、しかし子どもに
とってはまだ充分ではない。
発達障がい児童・生徒の対策はコストのかかることなのでそう
簡単にはいかないとは分かっていても、早いうちの対策がその後
の人生に大きく係ってくるので、なんとか今以上に力を入れて
欲しいと切に思う。