6月議会を終えて

一昨日が6月議会最終日で各議案の採決が行われた。
病院事業会計補正予算は可決、議会改革に関連した請願は否決。
当初の予想通り。


請願は4項目で私はその内の3項目に賛成、1項目は賛成せず。


請願一 は請願者から申出のあった時は特段の理由が無い限り
請願者の意見を聞く機会を設けるもの。


原案では請願者の意見を聞くかどうかは、議会が判断して決める
ようになっている。

請願一 は意見を述べたい請願者に機会を、より保障するものと
して賛成。



請願二 は議案等について議員間の自由な討議により議論を尽く
して合意形成を図り、結論をだすよう努めるものとする。


原案でも大体同じような文言だが「必要に応じて」議員相互の
討議を行うとなっている。


議案について賛否が分かれないものも結構多い、そういうものは
討議の必要は無いので原案では「必要に応じて」となっている。


これは原案のほうが実情に即していると考えたので、請願二 
には賛成しなかった。


請願三、四 はパブリックコメントが大変多かった「反問権」に
ついて。

原案では議員の質問に対して市長等は趣旨確認の為の質問ができ
る、となっている。
質問の主旨が明確でなかったら、答弁しようにもできないもの、
当たり前といえば当たり前のことが書かれてある。


請願は更に踏み込んで、市長等は議員の質問に対して趣旨確認や
論点争点を明確にするための質問が出来るし、議員による条例の
提案、議案の修正、決議に対して質問し意見を述べることができ
る、いわゆる反問権を認める内容となっている。


私は議員になる前は議会では請願にあるように、議員も市長も職員
も自由に意見を言い合うものだと思っていた。
しかし実際は質問するのは議員からの一方向で、市長等は質問に対
する答弁のみ、というのが通常。


意見も質問も出来ず、何かあれば執行者(市長等)は責任だけは
問われるというのは、バランスが悪い。


既に奈良県で議会基本条例を制定した自治体は4箇所あるが、
全て「反問権」を認めている。
他市で出来ることが先進的な生駒市議会でできない訳があろうか。


それで請願三と四には賛成した。


しかし賛成は少数だった。
今の市議会構成メンバーでは「反問権の付与」はとうてい難しい
だろうと思う。

パブリックコメントを寄せてくださった沢山の市民の期待に応えなかった。