市民相談

先日、生駒市民から私道の地中に埋設されている排水管の補修
について相談を受けた。


さっそく現場を見に行った、坂道で幅員は4メートル前後。
痛んだ排水管から漏れ出た水で、ところどころ道路の表面が濡れていた。
あちこちに亀裂があって凹んだところもある。


以前、民間業者が地中にガス管を敷設する際に応急的に補修をしたが、
あくまでも間に合わせ程度の補修で、今後陥没の恐れがあるということだった。


この道路は不特定多数の人や車が往来しているが、10名ほどで共有
している私道であるので市の補修する対象ではないというのが、
生駒市の対応。


自治会に相談しても協力は得られず。それでは署名を集めて市にか
けあおうと計画されていた。


国会議員にも相談して、署名集めのアドバイスをいただいたらしい。


私は相談者の話を聞きながら内心これは難しいなと思った、でもやは
り自分の耳で確かめようと市役所で担当者に相談してみたら、
実にきっぱりとした回答で、相談者には申し訳ないがどうにもできな
かった。


私道であるので生駒市が補修する対象ではない、それが不特定多数
の人が利用する公道のような道であっても。
また署名を集めても、自治会が間に入ってもそれで左右されることは
ない。


市にこの道路を寄付するには最低4メートルの幅員が必要、そして
土地の所有者が明確であること、土地に瑕疵が無いこと。

(相談者の話によれば分からなくなっている所有者もいるようだ。)


下水道の計画区域に入っているので将来はこの道路の下に下水管が
通る、下水管の保全のため道路は補修されるがそれでも老朽化した
排水管については撤去したり補修したりすることはなく、地主の責
任である。


相談者は何とか生駒市に補修を頼みたいということであったが、
全くかなえられそうに無い。
私は率直に伝えた、市民によっては言い分が通らないときは怒り出す
人もいるが、今度の相談者は残念がってはいたが恐縮もされていた。


人柄の良さそうな相談者の顔が目に浮かぶ。