毎日多忙

2014年、新しき年を迎えて希望に満ちたスタートをきる、
という心境には到らず。

母親は昨年夏に倒れてから入院生活は半年以上に及ぶ、夫は
昨年末に倒れてから入院生活は半月以上。


母は毎日のリハビリの効果が少しずつ出てきて、昼食だけは
リハビリの先生の付き添いで食べれるようになった。
ベッドから車椅子の移動も、少しは自分で体が支えられるよう
になって若干介助が軽減されるようになった。

腹痛も以前よりはマシになって苦悶の表情を浮かべることが減った。
言葉は相変わらず不自由で、この頃はしきりに何かを訴えるので
あるがなかなかこちらには分からず、その時の悲しそうな母の顔を
見るとつらい。
かといって筆談もできないし。

沢山の入院患者のなかでも母のように喋れない人は滅多にいない、
言葉が言えるというのは本当に大切なことだとつくづく思う。
言葉を交わせないと認知症になりやすいのではないかと気がかりだ。


まだしばらく病院生活は続き、リハビリで身体機能はまだ向上する
だろう。
今のこの状態では在宅介護は難しいかもしれないが、いずれ可能に
なると思う。

その時に備えて介護職員初任者研修に行っている。
15回の講習のうち3回終了で、まだテキストで講座を受けている。
講義は毎回面白くて、長時間なのに退屈しない。
講師は毎回変わるが、どの人もとてもお話が上手で引き込まれる。

「介護」はとても奥深くて人権教育そのものだ。
そしてだれにとっても身近な問題で、加齢や病気事故で自身や身内が
介護が必要になることはほとんど避けられないのではないか。
学校教育に取上げてもいいのではないかとさえ思えてくる。

「介護」は「愛」、一言で言えばこんなところかな。


6回目あたりから実際の介助の仕方などのノウハウを学ぶ、以前は
介護施設に行って実習したそうだが今の制度では講座生同士で役割
交代して学ぶ。

実際に介護施設に行って実習したければ初任者研修を終了して、
別料金を払っての現場実習となる。
ここら当たりも是非とも経験しておきたいものだ。


研修を受けたからといって、母親を在宅介護できる自信が持てるか
どうか分からない、でも介護の勉強をすることは議員の仕事にも
役立つし人間について深く学ぶ機会でもあると思う。


一方の入院患者、夫の方はとにかく血圧を下げて安静にするしかない。
筋金入りの高血圧なのでなかなか下がらない、強い薬は副作用が
あるので常用はできない。


昨年末同じような症状で有名なミュージシャン大瀧詠一氏が死亡
している、夫も危ないところだったと後から聞かされた。
死亡しなくても重大な後遺症が残る恐れもあったという。
ホントに紙一重
多分一月中には退院できると思うのだけれども。


毎日二箇所の病院巡りと実家の父の世話はちょっとキツイわ。