親のこと

気がつけば八月もあと一週間で終り、朝夕はわずかながら秋の気配が漂いだした。

日本各地で大雨のため大変なことになっている、広島の大惨事には目を覆うばかり。自然の脅威で悲劇が繰り返される、お亡くなりになられた方の冥福を祈る。

母親が亡くなってから2ヶ月が過ぎた、初盆も終り後は9月末に百ヶ日の法要と納骨をすれば一通り終わる。

母が昨年夏に倒れてから臨終を迎えるまでの一年間の母の絶望と悲しさ、体の痛みを思うと可哀相でならず長く落ち込んでいたが、いつまでもこんな気持ちでは自分も不調になってしまうので、この頃は発想を転換した。
母は今頃は先に他界している母の両親や兄弟、我が子(私の妹)と再会してあの世で楽しく暮らしているのだ、と自分に言い聞かせている。そして楽しそうな様子をイメージしてみる。

これで随分気持ちが楽になって、自分が救われたような気がする。

実家に1人残る父は体は丈夫だが、物忘れが段々ひどくなってきた、気丈な父であるが妻に先立たれると精神面でダメージが大きいようだ。私は頻繁に帰っているが、一人暮らしも長くはもたないだろう。長女として親を最期まで支える責任の重さは分っているが、父とは昔から気が合わなかったので気後れもある。

私には優しさと強さがもっと必要、まだまだ不十分。