エンディングノート

朝夕はすっかり秋らしくなって、昼間も曇り空の時は涼しく随分体が楽になった。これからはバイクに乗るのもいい季節、暑さから解放されて楽しんで乗れる。


さて、ここのところ思うところあってエンディングノートに取組んでいる。母を失ってから終活を真剣に考えるようになった。
母は倒れて体と言葉が不自由になり、判断力も低下して意思疎通が本当に困難になった。最大限、母の気持ちをくみ取るよう努力したが、本当にあれで良かったんだろうかと今でも思う。
また預金通帳や振込、常用していた薬、友人知人関係など分らなくてうろたえた。
またどんな介護や葬儀を望んでいたのかとも思う。

ある日突然死んだり、体が不自由になって意思疎通が出来なくなったら、家族も困るし本人も不本意な取り扱いがされるかもしれない。そう思うとエンディングノートを早く仕上げなければと思う。

エンディングノートは本屋でも売っているし専用のコーナーも
あったりして結構静かなブームみたいだ。

書き出すと、内容が多岐に渡っているし正確さと詳細な記述が必要な箇所もあって時間がかかる。
ノートは一度書いたら終りではなく状況に応じて次々書き換えていく、さしあたって向こう一年間のことを想定して書いてみる。


先ず資産について、これはほとんど無いのですぐに記入できる。
保険もひとつだけ、あと年金やら経歴、ペット(鳥)の飼育方法
宝物(バイク)、家族や親族一覧等。

告知・延命処置については余命期間にかかわらず告知希望。
延命処置はしない。
葬儀については事業者も葬儀の形態も詳細に記入。
お墓は先祖の墓が既にある。
お棺に入れたいものや、服装、遺影についても記入。
介護について介護の場所、食べたいもの、したい服装、趣味や
楽しみについて記入。

入院や葬儀の際、呼びたい人の一覧表はまだ人選に迷っている。
あまり多いと遺族が大変だし、少なく限定すると後日弔問にこられる方が多くなるので難しい。

高齢になれば友人知人も段々少なくなってくるが、まだこの年代では人脈が多いので葬儀もそんなに簡素には出来ないだろう、と思うと出来れば自分の葬儀は高齢になってからにしたいもの。

先ず、父を見送って夫を見送ってその次に私という順番になればいいのだけれども。

エンディングノートで一番面白かったのは家系図
父の方は曽祖父母までさかのぼることが出来た。
この家系図に取組むまで父が7人兄弟だとは知らなかった、母も戸籍謄本では4女となっているけど、そのうち2名は誰なのか分らない。
いとこの兄さん姉さんは一杯いるけど、いったいどこのおじさん、おばさんの子どもなのか分らずにいたが家系図でおおよその繋がりが分った。こういうことは親の存命中に聞いておかなければ分らなくなってしまう。

今まで遠い存在だった親戚がぐっと身近に感じられるようになった。


自分のエンディングノートが仕上がったら次は父に勧めようと思う。元気なうちでないと弱ってからでは聞きにくい、さてノート作成に協力するかどうか・・・